令和5年2月定例会開会

2023-02-08

 本日から2月定例会がスタートしました。令和5年度の予算議案などの審査があり、会期は3月17日までとなります。

 松尾市長は令和5度予算(案)を令和4年度の「ミライツクル予算」に続くものとして、「ミライへ育む予算」と名付けられました。その概要について、3本の柱と定められた『未来を担う子どもたちを育てる環境の整備』、『災害時にも強い強靭なまちづくり』、『今あるこの鎌倉の魅力をさらに向上させる取組』についてにお伝えいたします。

●子どもたちを育てる環境の整備

 鎌倉市で安心して出産・子育てができる環境を取り組んできておりますが、小児医療費助成の対象を拡大切れ目のない支援など、すべての家庭への支援する新たな取組も予算に計上されました。また、議員になってからずっと取り組んできました「腰越保育所の建て替えと子育て支援センターの併設」について、着実に進めていくことできる形になりました。

 ・妊娠期から子育て期にかけた切れ目のない支援を引き続き行うとともに、新たに、新生児聴覚検査や1か月児健康診査に対する補助を開始

 ・小児医療費助成の対象を拡大し、食事療養負担額を除く0歳から18歳までの入・通院にかかる健康保険自己負担医療費の全額を助成

 ・国の出産・子育て応援交付金を活用し、伴走型相談支援を行うとともに、妊娠届出後の妊婦に対して出産応援ギフトを、お子さんの出生後にお子さんの養育者に対して子育て応援ギフトを支給

 ・特定教育・保育施設において、一時預かり事業や延長保育事業を引き続き実施するとともに、新たに、認可保育園において、体調不良児対応型の病児保育事業を開始

 ・公立保育所で提供する給食の食材においても、地場産品やオーガニック食材を取り入れ

 ・子育て支援センターと併設した公私連携型保育所として、令和6年度に開設する腰越保育所の建替等を進める

 ・不登校の児童生徒がフリースクール等を利用する際の補助を神奈川県内で初めて開始するとともに、学び場の一つとして設置する中学校分教室型の不登校特例校について、令和7年度開設に向け、設置候補地の埋蔵文化財発掘調査など、設置準備を進める

 ・教育環境の改善に向け、今後の学校施設改築や長寿命化改修等を見据えた学校整備計画を策定

 ・稲村ケ崎小学校の特別支援学級教室設置に向けた改修工事、市立全小学校給食室の冷暖房設備設置に向けた実施設計を行う

●強靭なまちづくり

 市庁舎現在地利活用について、現在は構想の段階であり、具体的にどんなものが入り、残るのか。そういった部分を詳細にしてく必要があります。窓口機能を含めて市民サービスを行う環境は残すべきであり、民間の活力を生む場としても活用し、市民が中心の場となる利活用に向けて取り組んでまいります。また、新たなハザードマップについては、小学校等での子どもたちが災害についての学びの機会への利用も考えているとのことです。私としては子どもたちも作成に加わり、子ども目線で防災マップを作成していくことも防災を考える上で必要なことだと思い、以前から作成を要望しております。引き続き、災害に強いまちに向けて行政と議論をして取り組んでまいります。

 ・発災時に司令塔となる本庁舎の建て替えは待ったなしの状況で、引き続き市民理解を得るなど、新庁舎等整備に向けた準備を進めるとともに、市庁舎現在地利活用基本計画の策定に取り組む

 ・津波避難誘導標識の整備や災害時における市民・帰宅困難者用の備蓄品を引き続き整備する。また、より多くの市民の防災意識の向上に向け、誰にも分かり易い表現を盛り込んだ新たなハザードマップを作成

 ・令和7年の高機能消防指令センターの更新に向け、実施設計を行う

 ・鎌倉消防署について、老朽化対策や津波の影響の少ない場所への移転等を行う必要があることから、雪ノ下での消防施設整備に向けた用地取得を行う

 ・道路、橋りょう、河川、緑地などの計画的な修繕を行う。特に公園遊具については、公園施設長寿命化計画を一部前倒しして、更新

●鎌倉の魅力をさらに向上させる取組

 ・深沢地域整備事業では、事業計画認可に向けて、引き続き関係機関と協議し、仮換地指定の手続きを進める

 ・深沢地域整備事業区域周辺道路整備計画を策定するとともに、深沢小学校周辺の道路などの整備に向けた予備設計を行

 ・日本遺産事業推進体制を整え、日本遺産のストーリーを通じ、鎌倉の文化遺産を活用した地域の活性化を目指す

 ・史跡大町釈迦堂口遺跡の暫定公開に向けた整備、史跡北条氏常盤亭跡の崩落対策工事に向けた基本設計、史跡浄光明寺境内崩落対策工事に向けた事前調査を行う

 ・多言語案内板の設置や公衆トイレの修繕等を進めるほか、自然環境保全のため、海岸へ下水道排水設備を設置する工事を開始

 ・未利用地の利活用として、梶原四丁目用地の利活用に向けた都市計画図書作成、扇湖山荘の利活用に向けた地歴調査、旧諸戸邸改修に向けた基本設計を行う

 2月定例会では、提案された予算案について、代表質問や設置予定の予算等審査特別委員会において、会派として要望していた事業の実現されたものもありますし、引き続き要望したり、進捗確認をするなどより詳細に審査してまいります。