大磯町リサイクルセンター視察

2020-10-08

 鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画の中で、鎌倉市は可燃ごみの中継施設を整備することとしており、今回は既に整備している他の中継施設の状況を確認するため、大磯町リサイクルセンターへ視察に伺いました。


 大磯町では「平塚・大磯・二宮ブロックごみ処理広域化実施計画」を作成し、広域化の基本方針を定め、既存施設を活用した中で、必要な施設を公平分担の原理の下建設することとされています。
 その中で、大磯町リサイクルセンターを施設整備することになり、大磯町で排出された可燃ごみなどを大型車輌に積み替え、平塚市環境事業センターへ運搬するために中継施設が整備されました。
 今回の視察の中で私として、特に気になっていたのは臭気についてでしたが、施設の入口でも臭いを感じることがほとんどない状況でした。理由をお聞きしたところ、受入ホッパに可燃ごみを投入する際は、気圧を調整して外部に臭気が漏れないように工夫をし、車輌に積み替える際は、投入された可燃ごみをコンテナに圧縮しながら詰め込むことにより、密閉された状態でクローズドコンテナとしているとのことでした。臭気対策をしっかりとされており、また地元の子どもたちが描いた絵がコンテナに描かれており、その点も良い取組だなと思いました。

 また、経費ついては、大磯町でごみ焼却施設を稼働していた時は年間5億4,000万円(45トン/日×2炉)でしたが、現在の広域では年間4億4,000万円となり、コスト削減にもつながっているとのことです。他にも、地域振興事業として、地元地区に対し、生活環境改善交付金の交付(地区:135万円/年・周辺宅:50万円/年)、地元住民による巡視対応が行われております。
 環境面や運営コスト、そして周辺住民への配慮を丁寧にされている印象を持ち、ごみ処理広域化を考える上で、とても参考になりました。

 昨年から継続しております観光厚生常任委員会の所管事務調査「将来にわたる安定したごみ処理体制の構築について」は令和2年12月定例会で最終報告を行う予定となっております。最終報告に向けて、今回の視察をしっかりと生かしてまいります。