観光厚生常任委員会 陳情審査

2020-09-10

 昨日開催されました観光厚生常任委員会における、陳情審査について【取扱と意見】と【審査結果】を記載いたします。


・陳情第8号 重度障害者医療費助成制度継続についての陳情

 当陳情は、令和3年度予算策定に際し、重度障害者医療費助成制度について、制度の継続並びに条件に対する再検討の要望する要旨です。
【取扱と意見】
 医療費助成制度継続とのことで毎年同趣旨の陳情が提出されております。原局の説明や質疑から市としても引き続き継続していきたいとのことでした。そのため、陳情提出者が議会で議決してもらいたいと思っているのであれば別ですが、毎年のように同趣旨で提出されることがないよう、提出者の方とお話をして、市の考えをお伝えしていくことも必要かと思います。
 重度障害者の方が安心して医療を受けられることは大切であり、財政状況を考えると大変な部分ですが、医療費助成について全体を見直し、守っていっていただきたいと判断し、当陳情に対しては採択することに賛成いたしました。
 ⇒ 委員会での審査結果:総員賛成

・陳情第9号 通院対策についての陳情

 当陳情は、透析治療への通院困難者対策として通院助成制度の更なる拡充を要望する要旨です。
【取扱と意見】
 通院のために利用できるサービスや制度としては、人工透析治療を受けられている方だけに限定したものではないが、医療機関による送迎サービス、障害者手帳を提示することによるタクシー料金や公共交通機関の割引制度、鎌倉市独自で実施しているタクシー利用料金等の助成制度や障害者福祉手当などがあります。また、鎌倉市内の医療機関の通院送迎サービスの現状は、無料送迎や決まったルートを走る無料巡回バスの運行による通院送迎を実施している医療機関があるとのことでした。
 そのため、現在行っている助成制度があり、その中で透析治療の方だけの対策をしていくのは難しいのではないかと考えます。一つひとつの補助制度を拡充するよりも福祉制度全体を考えて、市民の皆様へのサービスを提供して、その人にあったサービスを選択できる形にするなど、福祉サービス全体を見て考えていただきたいと判断し、継続審査といたしました。
 ⇒ 委員会での審査結果:継続審査