観光厚生常任委員会、陳情審査

2020-06-16

 本日行われました観光厚生常任委員会における、陳情審査について【取扱と意見】と【審査結果】を記載いたします。


・陳情第2号 高齢者割引乗車証等購入費助成事業の復活・充実を求める陳情

 平成15年から平成25年度末まで実施されていた、高齢者割引乗車証等購入費助成事業の復活と対象年齢の引き下げや助成金の増額など、充実を求める要旨であります。
【取扱と意見】
 外出支援策が重要であることは認識しております。その中で、当事業は市内の公共交通機関の乗車証購入費として、75歳以上対象で年間2,000円/人の助成があり、約35%の方が利用されてました。しかしながら、公共交通機関に乗るのも大変な場所に住んでいる方もいらっしゃいますし、タクシーや買い物など別のものに助成してもらいたい方もいます。そのため、様々な助成メニューを用意して、高齢者の方々が選択して利用できる助成事業が必要であると考えます。また、令和2年度は一般質問で要望いたしました「運転免許証を返納した高齢者を対象にバスの乗車料金などの補助制度(1人あたり2000円分)」を新設していただきました。茅ヶ崎市では高齢者の優待サービスを行い登録店舗で買い物の際に割引をするなどを行っており、他市も参考にして、鎌倉市としても外出支援策を引き続き取り組んでいくとのことでしたので、「高齢者割引乗車証等購入費助成事業」の復活ではなく、高齢者の外出支援策を公平に利用できる事業を考えて取り組んでいく必要があると判断し、本陳情については継続審査とさせていただきました。
 ⇒ 委員会での審査結果:継続審査
 

陳情第3号 新型コロナウイルス感染症拡大に際し、第一線の医療提供体制堅持を求める陳情

 新型コロナウイルス感染症の早期収束に向け、医療崩壊を防ぎ医療機関への経済支援を充実し迅速に対応すること、との要旨であります。
【取扱と意見】
 中小企業家賃支援補助金については、鎌倉市が国や県の補助が様々決定する前に、スピード感を持って実施されたものと認識しております。その中で、対象外となってしまった方々の声も私自身お聞きしているところでございます。現状の申請期間(6月30日まで)の延長を要望する点ですが、国の第2次補正予算案が成立し、家賃支援給付金が行われることになりました。そのため、市としては対象拡充や期間延長するのではなく、国や県の補助制度などが出てきた中で、改めて、市として新たな支援策を検討していただきたいと考えているとのことです。(質疑の中で市も新たな支援策が必要であり検討していくとのご答弁がありました)。
 感染予防対策をし、リスクに直面しながら日々診療等をして下さっている方々へ支援をしていくことが必要であり、今後の支援策につなげていくために本陳情については継続審査として、支援に前向きに取り組んで頂きたいと判断いたしました。
 ⇒ 委員会での審査結果:継続審査
 

陳情第5号 『中小企業家賃支援補助金』の交付条件の見直しを求める陳情
陳情第6号 『中小企業家賃支援補助金』の交付条件の見直しを求める陳情

 『鎌倉市中小企業家賃支援補助金』に交付に関して実情に合わない条件があるので条件の見直しを行政に働きかけて頂きたいとの要旨です。
【取扱と意見】
 中小企業家賃支援補助金については、鎌倉市が国や県の補助が様々決定する前に、スピード感を持って実施して頂いたものと認識しております。今の補助金の条件では交付されない事業者がいらっしゃるとのことは確かにありますが、見直すのではなく、これはこれとして申請期日まできちんと対応し、国や県からも補助金が出てきている中で、鎌倉市として苦しい方々にいきわたる支援策を新たに取り組んで頂きたく考えております。そのため、交付条件を見直してほしいとの陳情には採択はできませんが、行政に対してきちんと新たな支援策を検討していただくために、継続審査とさせていただきました。
 (陳情第5号と第6号は同趣旨の陳情と判断し同じ考えです)
 ⇒ 委員会での審査結果:継続審査
 

陳情第7号 鎌倉市内の観光事業関係者に対する支援金制度の創設の陳情

 観光客を顧客対象とする個人事業及び企業に幅広く支援金を補助する要旨の陳情です。
【取扱と意見】
 中小企業家賃支援補助金を受け取れない方々がいらっしゃったことは承知しております。しかしながら、観光客を顧客対象とする個人事業および企業というのが、どの範囲なのか、そこの基準が難しいです(他の委員も質疑されていました)。国や県も補助金等の取り組みをしている中で、観光産業従事者だけでなく市内の事業をされている方々に対して、支援を考える必要があり、その中で鎌倉市が行う支援を検討することが必要と考えます。そのため、前向きに市内事業者全体に向けての支援を考えていただくために結論を出すことと判断しました。
 ⇒ 委員会での審査結果:継続審査